フィギュアの買取価格は状態によって大きく左右されます。
少しでも高く売りたい場合、手間はかかるがきれいにクリーニングしてから買取に出すことをおすすめしますが、フィギュアの汚れ具合によってクリーニング方法が異なります。
クリーニング方法を間違うとフィギュアを痛めてしまうことがありますので、正しいクリーニング方法をご紹介します。
この記事に書いている内容
【ケース1】ホコリ汚れ
本体にベタつきがなく、ホコリをかぶっている場合はエアダスターと綿棒で簡単にクリーニングできます。
まずはエアダスターで全体のホコリを飛ばし、綿棒でフィギュア表面や細かい隙間のホコリを綺麗にします。
綿棒に水をつけて拭くとさらに効果的です。
注意点としては、安い綿棒だと持つところがプラスチックの場合がありますが、フィギュアを傷つける場合があるので紙の綿棒を使用した方が良いでしょう。
【ケース2】ベタつき汚れ
フィギュアを長期間飾っているとフィギュアがベタつきます。
フィギュアがベタつくのは、フィギュアに含まれている「可塑剤 (かそざい)」という物質が気化して表面上に付着するために起こります。
「可塑剤 (かそざい)」はフィギュアの素材として多く使われているプラスチック(PVC)を柔らかくする効果があり、フィギュアを形成するために必要不可欠な物質なのです。
ちなみに、フィギュアを未開封のまま保管しておけば劣化しないと思われている方も多くいますが、未開封の密封された状態でも「可塑剤 (かそざい)」が気化しますので、未開封だとしても少なからずフィギュアは劣化してしまうのです。
ベタつきを落とすには食器洗いなどの中性洗剤が効果的です。
中性洗剤をぬるま湯で1:5くらいの比率で薄め、フィギュアを半日くらいつけておきます。
半日経ったら、フィギュアを手でこすって表面のベタつきを落としていきます。気をつけたいのはフィギュアの表面に傷がつかないように手で優しくこするようにしてください。
スポンジなどを使うと傷がつきます。また、爪などでも簡単に傷がつきますので、爪を切ってから行う方が良いでしょう。
一度でベタつきが落ちない場合は、何回か同じ工程を繰り返してください。
ベタつきが落ちたらきれいに水で流します。
最後のふき取りはケバケバしていないタオルで拭きましょう。ティッシュで拭くとティッシュのカスがくっついてしまうので、ティッシュは使わない方が良いです。
あとは日の当たらない風通しのよいところでよく乾燥させてください。
【ケース3】日焼けなどの黄ばみ
フィギュアが日光に当たっているとフィギュアは日焼けや色あせしてきます。
日焼け・色あせは完全には元どおりにはなりませんが、フィギュアが黄ばんでいる場合はある程度は黄ばみを落とすことができます。
衣料用漂白剤のワイドハイター EXパワーを使うだけで簡単に黄ばみを落とせますので、黄ばみでお悩みの場合はぜひ試してみてください。
やってはいけないクリーニング方法
フィギュアを痛めないために、クリーニングする際に気をつけるべきポイントをまとめました。
古いタオルでガーゼでのふき取り
古くてゴワゴワと硬くなったタオルやガーゼなどでフィギュアを拭くと塗装面に傷がつきます。ふき取りの際は必ず柔らかいタオルやメガネ拭きなどで優しく拭くようにしてください。
クレンザーやエタノールなどの使用
研磨剤の入っているクレンザーや、消毒効果のあるエタノールなどでフィギュアをクリーニングするのは絶対にNGです。
研磨剤はフィギュアの表面に傷をつける原因になりますし、エタノールは塗装を溶かすため色落ちの原因となります。
まとめ
フィギュアを査定する際にはフィギュアの状態はかなり査定額に影響します。
フィギュアは状態が良い方が高く売ることができますので、フィギュアが汚れている場合は買取前にクリーニングしてから査定に出した方が良いでしょう。